
「銀河鉄道の父」というタイトルを聞いたことがあるだろうか。
これは、宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」を題材にした作品である。今回は、役所広司が主演し、菅田将暉、森七菜と親子役で初共演する映画「銀河鉄道の父」について紹介する。
【作品紹介】
「銀河鉄道の父」は、宮沢賢治の父・政次郎を主人公に据えた感動作である。
政次郎は父の代から富裕な質屋を営む家に生まれ、長男・賢治は本来なら家を継ぐ立場だった。
しかし、賢治は我が道を行き、学校卒業後は農業や人造宝石、宗教など、さまざまな分野で活躍していた。
そんな中、妹・トシの病気をきっかけに、賢治は筆をとることになる。
本作は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に登場するジョバンニという少年が、母親の死をきっかけに、父親との関係を考えるという原作である銀河鉄道の夜とは異なるストーリーとなっている。
『銀河鉄道の夜』は、宮沢賢治の童話作品。孤独な少年ジョバンニが、友人カムパネルラと銀河鉄道の旅をする物語で、宮沢賢治童話の代表作のひとつとされている。 作者の死により未定稿のまま遺されたこと、多くの造語が使われていることなどもあって、研究家の間でも様々な解釈が行われている。
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しかし、宮沢賢治が書く小説の世界観を受け継ぎ、家族愛や親子の絆といったテーマを描いている。
家族を通じて人生を見つめ直すことの大切さを教えてくれる作品である。
【キャスト】

役所広司が政次郎役、菅田将暉が賢治役、森七菜がトシ役を演じる。
また、賢治の弟・清六役には豊田裕大、母・イチ役には坂井真紀、祖父の喜助役には田中泯が出演する。
【場面写真】

新たに公開された場面写真は、全8枚。倒れた賢治を抱きかかえて涙ぐむ政次郎の姿に加え、人目もはばからずに号泣したり、賢治が書いた本を見つけて驚いたり、政次郎の様々な表情を見ることができる。
成島出監督は、政次郎を厳格な人物というイメージがあったが、賢治のすべてを受け入れているイクメンの走りかつ親バカで、一生懸命なところがチャーミングだと振り返っている。



