
政治家としての責務を果たさず、国民に裏切りを働いたとして、海外滞在中のガーシー参院議員に対し、参院懲罰委員会は最も重い「除名」処分を全会一致で決定した。
72年ぶりの「除名」となった今回の決定によって、ガーシー議員は国会議員の身分を失うことになる。
本記事では、ガーシー議員の除名処分に至る経緯や懲罰委員会の意見、そして今後の展望について報じる。

【ガーシー議員の行動に対する議論】
ドバイなどに滞在し、当初は議場での陳謝が科せられていたガーシー議員は、再三の警告にも関わらず、国会欠席を続けた。
これに対して、参院懲罰委員会は
「議員としての職責を果たす意思がないものと判断せざるを得ない」
「職責を果たそうとしない態度は国民に対する裏切りであり、国会議員の身分を放棄するに等しい」
との意見を述べ、最も重い「除名」処分を全会一致で可決した。
【除名処分の背景】

ガーシー議員は、去年7月に初当選したばかりの新人議員である。
就任当初から、ドバイなどへの出張や海外滞在が多かったため、国会出席率は極めて低かった。
しかしながら、参院議員としては初めて、出席率ゼロとなった。
【懲罰委員会の意見】
懲罰委員会では、委員から
「ガーシー議員の行為はもはや参院議員としての職責を果たす意思がないものと判断せざるを得ない。議論の余地はなく最も重い懲罰は避けられない」
「職責を果たそうとしない態度は国民に対する裏切りであり、国会議員の身分を放棄するに等しい」
「これ以上配慮する余地がない」
など除名が妥当とする意見が出された。
【ガーシー議員の弁明文】
ガーシー議員には、懲罰委員会での弁明文が求められた。
しかし、ガーシー議員本人は委員会に出席せず、同党の浜田参院議員が代読する形で弁明文を提出した。
弁明文では、
「短い期間でありましたが、どのような結果になろうとも従いますが、受け入れることは永遠にないと思っていてください」
といった内容が含まれていた。
【除名処分に対する反応】
除名処分が決定したことについて、一部の議員からは「厳しすぎる」との意見が出されたが、一方で国民からは「職務を放棄し、国民に対する裏切り行為を犯した以上、妥当な処分だ」と支持する声が多く上がった。
【まとめ】
海外滞在中に国会欠席を続けたガーシー参院議員に対し、参院懲罰委員会が最も重い「除名」処分を全会一致で決定した。
この決定によって、ガーシー議員は国会議員の身分を失うことになる。
今後、同様の事態が起こらないよう、議員の職務遂行への意識が高まることが期待される。